小島:イラストレーターになるきっかけを教えてください。
吉岡:友達のイラストレーターの
石坂しづかさんとの出会いがきっかけでした。彼女は予備校の時の同級生で、一緒のクラスで仲良くなったんです。その後、彼女は桑沢研究所に進み、私は武蔵野美術短大にいって別々になってしまったんですが、気が合うからよく会っていたんです。当時、私はイラストレーターになりたいとかは思っていませんでしたが、石坂さんがイラストレーターになりたいというようなことを言っていたんですね。私は最初はずっと漫画家になりたかったんです。ある日、彼女とお茶をしていたら、彼女が描いたイラストのファイルを見せてくれたんです。それを見たとき「あぁ、こういう職業もあるんだなぁ」と思ったんです。漫画って描くのは大変じゃないですか。一人で映画をつくるようなものだし、それはちょっと大変かなと思っていて・・・それからイラストへの興味が生まれ、イラストスクールのパレットクラブに応募して入ったんです。それから3年通いました。
小島:吉岡さんのイラストの中にはユニークな「巨大なボーリングの玉を持つ女性」とか「大きい雪だるまをもつ女性」といったありえないシチュエーションもあったりしますよね?
吉岡:あれ人気ないんですよね(笑)私、ただ単におしゃれな絵よりは、どこかに面白みやユーモアがあったりする方が好きなんです。ツッコミどころ満載みたいな・・「ただ単にオシャレな絵」というのはあまり描きたくないんです。「レイモンドと3人の妻」という書籍のお仕事をしたのですが・・これは登場人物を3人描いたんですけど、お互いはそっぽを向いているんですけど実は後ろで手をつないでいる・・というイラストです。これはアイデアも全て考えるところから任されたのですが、ただ単にオシャレだけを意識して描くのではなく、風刺を交えて描けました。小技を利かすというか、パッと見たときに、「ん?何だろう」と興味を引かせるような表現を出していきたいんです。見る人につっこまれるようなイラストを(笑)。それが「巨大なボーリングの玉を持つ女性」とか「大きい雪だるまを持つ女性」を描く理由でもあります。