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pict gallely openingインタビュー
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09/25
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03/28
西桐玉樹
画家が手掛ける内装「Panカンテ」
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事前に晴れの日を確認して、取材の日時を決めたはずなのに雨模様。
『雨になりましたね。』と言うと、
『雨が好きなんですよね。こんな乾いた雨の日や、
雨の日の夜は創作意欲が掻き立てられるんですよ。』
そんなぴったりのシチュエーションでインタビューが始まる。


interview & text 西村智亜希(vision track)

西村:ご自身のアトリエ『amadoi studio』はどんな場所ですか?

内田:山と湖に挟まれた静かな場所です。
JR7駅分の人が一つの中学校に通うというFunkyな町です。

西村:そんな自然豊かな場所だからこその作品なのでしょうか?

内田:私は地元の高校を中退したんですよ。
その理由が学校に行くより景色や色々な町を感じる時間のほうが
意味があると思ったからなんです。
その時に感じた色や風や匂いがあったから、今絵を描いているんだと思います。


西村:確かに内田さんの作品は世間の喧騒から逸脱したゆっくり流れる時間を
感じさせますね。電線を描かれているシリーズがとても印象的なのですが、
どういったきっかけで描かれ始めたんですか?

内田:見上げればそこにモチーフとなる電線があった、
それだけのことなんですけどね。
私がふと空を見上げる時というのは、少しいつもとは違う心境の時なんです。

西村:一つの作品に対するメッセージの乗せ方はありますか?

内田:作品を仕上げるまでには、やはり私なりの『想い』は乗せているのですが、
フィニッシュした時点で、作品を観てもらう側に渡すというか。好きな様に受け
止めてもらいたい、といつも思います。作品と作品を観た人の間に、何かしらの
意味や関係が生まれてくれるといいなと。


西村:最近の東京での展覧会の反響や手応えはいかがでしたか?

内田:作品をご覧頂いた方と直接言葉を交わすのはいいですね。
何よりも「素敵ですね」と言って頂けると素直に嬉しいです。

私は直感みたいなものを大切するので、
絵や景色や女の人を見たとき「素敵っ」とまず思いますね。
どんなクオリティーを持った作品でも、その「素敵」がないと
作品との対話が始まらないと思うんです。
私が何かを感じて生んだ作品があって、それを見た方との間に
また別の何かが生まれれば、それは素敵なことです。

以前、私が描いた町の絵を見て「bluesが聞こえてきた」と
言いながら号泣している人がいたんです。
私の作品からbluesを感じて涙する人と初めて出会ったので驚きでしたけど。
絵と人との間には不思議な時間が流れているようで嬉しかったです。


西村:それはグッとくるエピソードですね。
確かに内田さんの作品は、どの作品も不思議と何か遠い記憶の中にあるような
『懐かしさ』や『切なさ』を感じるんですよ。どうしてなんでしょうね。

内田:意識して懐かしさや切なさをなどは考えていないのですが、
構図がそう感じさせるのかもしれませんね。
無意識の内に構図を決めていることが多いですね。
隙間(空間)は大切にしています。
『何も描いていないところ』も自分の意識の中では描いているんです。
逆に作品上、わざと少し窮屈な構図にするときもありますけどね。

西村:内田さんが描きたい衝動に駆られるのはどんなシチュエーションですか?

内田:空がキレイな日はモチーフが増えますね。
いつも肌鏡に写った刹那の時を描きたいと思っているんです。
『肌鏡』とは目で見るだけでなく、感じる事を見るという事で、私の父親が
くれた言葉なんです。
束の間の内に見える時間の経過や永遠を描ければさらにいいですね。

五月雨もすっかり上がり、日差しが出てきたのでカフェを後にして、
一路京都市内へ。大通りから路地に入ると、住宅と商店が入り交じるエリアに到着。


『この辺りは電線がすごく多いんですよ。』
と嬉しそうに言われたので、インタビュー撮影用のカメラを渡すと、
独特の速度でシャッターを押していく。

西村:どの作品も写真を見ているような雰囲気があったのは意識的ですよね?

内田:そうですね。こんな風に制作行程でカメラを使うので、意識的ですね。
描きたいと思うシーンをカメラでワイド版として撮るんですよ。
それを後からトリミングしていきます。

西村:そのフレーミングやコントラストの強い色使いはどのように決めていくのですか?


内田:感覚ではありますが、昼間に皆が普通に目をあけていられるときでも
私には眩しすぎることが多いです。その変わり、陰は真っ黒に近い黒に見え
る事が、作品のタッチにも出て来ていると思います。
大学に入る前アトリエに通っていたのですが、デッサンをすると光のあたっ
ている部分や白いものが他の人より極端に白いのでよく注意されました。

ここから数十分。内田さんが作品用の撮影を開始。
話の流れから今日撮られた写真から新作を制作して
pict-webで公開して頂く事になりました。
6月上旬にUP予定です。
内田文武のページ



西村:内田さんの作品を内田さん見せ方で展示するという、
tenants展について告知下さい。

内田:5月30日〜6月7日に、
大阪中之島のgrafで行われるtenants展に参加します。

DMには「徹子の部屋より静かな時間が流れる部屋で、
記憶の断片を紡ぎます。」とあるのですが、
私が黒柳さんであり、窓際のトットちゃんであり、
ゲストの内田だということです。
昔描いたものから今までのものを展示します。


西村:今後はどんな作品を描きたいですか?

内田:もっと色々な町に行って描きたいです。
近々、広島にロケに行こうかなと考えています。
まとまった時間ができれば海外も描きたいですね。
作風でいくと、映像などで料理してもらうのも興味深いですし、
コラボレーションなどもしてみたいと思います。




tenants展 graf media gm(大阪)--------------------------------------
5/30〜6/7 内田文武 ”2色の風景”
graf media gm(graf bld 隣・大阪市北区中之島4-1-17 瑛長ビル1F)
[ 開廊時間 ] 12:00 - 20:00 月曜定休(祝日除く)
http://www.graf-d3.com
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