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繊細なタッチの中にもなぜか力強さを感じる宮島さんの作品はどのようにして生まれるのでしょう?
今回、インタビューを受けるのは生まれて初めてという宮島さんは普段自分の事を多く語らないと言う。そんな彼女からどんな話が聞けるのか、楽しみです!


interview & text 加藤愛里(asterisk)

加藤:絵を描きはじめたのはいつからですか?

宮島:物心ついた時から絵を描くのは好きでしたね。
兄がデザイン系の仕事をしていたので、その影響もあります。
高校も美術科に通っていて、そこでは、油絵を描いていました。

加藤:へぇ〜!油絵ですか!

宮島:はい。油絵の授業で、影響を受けた事があって・・・
授業内でよく女性ヌードのクロッキーでデッサンする事があったんですけど、
その時、教育実習に来てた先生のデッサンがすごく綺麗に描かれていて、
首から足のつま先まで一筆書きで、女性独特のラインがとても繊細に
表現されていることに衝撃を受けました。自分の作品に女性が多いのは
その影響が強いですね。油絵以外にも、漫画をかいたりもちろんイラストも・・・
とにかく絵に関わることはいろいろやってました。


加藤:高校卒業後の進路はどうされたのですか?

宮島:京都にあるデザイン専門学校に進学しました。そこではmacの使いかなど、
デザインの基礎的なことを学びました。


加藤:京都にいた宮島さんが東京に来られたのはなぜですか?

宮島:専門学校に通っていた時、悩んでいた時期があって・・・

加藤:悩みというのは・・・?

宮島:学校に通う意味が分からなくなったんです。学校は、教えてもらう場所
ではなく、自分から学ぶ場所だという事はもちろん分かっていましたが、「と
にかく早く外で実践したい!働きたい!」と気持ちばかり焦っていました。でも
ある時兄に「親には申し訳ないけれど、学校は友達を作りにいくところ」と言わ
れて、肩の力がスッと抜けたんです。良い先生や、友達と出会い会話するのは
学校でしかできない事なんだな、と。実際に、専門学校の先生が「迷っている
くらいなら、とりあえず東京に行ってみては?」と言ってくれたのがきっかけで
東京に行くことを決めました。


加藤:東京に来られるあたって不安はなかったのですか?

宮島:う〜ん・・・何の知識もなくて、右も左も分からなかったですけど、
新しい経験が出来る期待と、ただ、何とかなるかな・・・?という気持ち
の方が強かったので不安はあまりありませんでした。

加藤:実際、東京へ来られてどうでしたか?

宮島:イメージ通り「東京は冷たいなー」って思いました。
もともと、はじめから物事を一歩引いて見てしまう癖もあるのですが、
やっぱり東京独特の雰囲気は冷たさを感じてしまいます。というか、
人や物が溢れすぎて、一定の温度が感じられないのかも・・・
差が激しすぎて、麻痺している感じですね。
でも、最近は東京の冷たさも心地よかったりします。

加藤:それって宮島さんが冷たい人間って事ですか!?(笑)

宮島:いやぁ〜・・・(苦笑)冷たい感じではないんですけど、
「冷静」な人間になりたいですね。

加藤:なるほど!「冷静」という言葉は宮島さんの描く作品にすごく
合っている気がします。


宮島:そうですね、その辺は意識して描いているかもしれません。
私の描く絵ってあまり表情がないじゃないですか、それは自分が
冷静でいたいという表れかもしれません。
でも以前、ポートフォリオをコンペに出展した時の批評で「感情が出すぎ
ている」というコメントが返ってきてびっくりしました。あえて感情を抑えて
描いていたのですが意外な批評で・・・でも逆にうれしかったです。
私、自己表現が苦手で絵を描く事が表現方法なんですよ、自分が精神的に
乱れた時、絵を描くと精神統一できて冷静になれるんですよね。
だから自分の感情が作品に表れてしまって、批評してくださった審査員の方に
感じとられてしまったのかもしれません。


加藤:表情がある絵は描かれないのですか?例えば笑顔とか・・・

宮島:描く時もありますよ。でも表情がある絵を描くとその絵に理由が付く
じゃないですか、「何で笑顔なの?」とか・・・それは作品を見る人の幅が
狭まる気がするんですよ。無表情のなかにある表情や感情をを見る人に感じて
もらいたいです。でも実際、人と人が接する時は、確実に対象がいる訳ですから、
表情は豊かな方がいいですよね。

加藤:宮島さんの作品には瞳が描かれていない物がありますがそれも表情の
表現に関係しているのですか?

宮島:瞳ってすごく表情が表れますよね。初期の作品は両目とも白目なんですが、
その時は、無表情を描くのにこだわっていたので・・・最近は片目を描くことで、
顔を半分手で隠すとそれぞれ表情が違って、人間の裏表な部分を表現出来たら・・・と、思っています。
私の絵に瞳を入れるとやさしくなる気がします。瞳を描く、描かないは私の
中で優先的な表現方法のひとつです。


加藤:色使いも独特ですが・・・

宮島:作品に色をつける事で冷静な中にも確実にある人の体温みたいなものを表現していますね。
でも私、カラフルな世界よりモノクロの世界の方が魅力を感じる時があるんです。

加藤:それはなぜでしょう・・・?

宮島:16年間続けてきた書道にあると思います。

加藤:16年!?それはすごいですね!それだけ続けられていたら結構いいところ
までいったんじゃないですか?

宮島:師範一歩手前くらい・・・?ですかね、師範試験の受験ができる資格まで
続けたのですが、師範になりたかったわけではないので・・・資格より続けて
きた事に意味があると感じます。書道を通して忍耐力、集中力、ものを正確に
とらえる力、プラス、創造力といった事が自然と身に付きました。

加藤:書道って奥が深い!!宮島さんが描くあの独特な雰囲気は長年続けてきた
書道にあったわけですね。


宮島:私にとって絵を描くことと、文字を書くことは同じことの様なきがします。
絵を描くとき下書きしないので、文字を書くように絵を描いています。
一発勝負のような緊張感と開放感が、線に出て面白いんです。
あと、字で人の性格が分かる、といいますが本当に分かります!

加藤:本当ですか!?じゃあ今度私の書いた字を鑑定してください。ちょっと恐い
けど・・・(笑)


加藤:最後に、今後どのようお仕事をしていきたいですか?

宮島:今までの仕事はアパレル関係が一番多いので、広告や雑誌といった紙を扱った仕事がしたいです。
人物の作品が多いですが、花や、建物なども作品に取り入れて、そういった物を
描いても「宮島亜希の描いた絵」と、認められる作品を描いていきたい思っています。

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